相馬野馬追
相馬野馬追は、相馬中村神社・相馬太田神社・相馬小高神社3つの神社の祭礼として、雲雀ヶ原祭場地を中心に旧中村藩領各地で開催され、お繰り出し、御行列・甲冑競馬・神旗争奪戦・野馬懸などを行います。
その起源は、伝えによれば今をさかのぼること一千有余年の昔、相馬氏の遠祖とされる平将門が下総国小金ヶ原(現在の千葉県流山市付近)に野生の馬を放して、野馬を敵兵に見立て追う軍事練習として、さらに毎年捕らえた野馬を、神前に神馬として奉納した(神事)として始まった、と言われています。
その後、相馬氏は、鎌倉時代より幕末までお国替えのなかった希少な名族として、元亨3年(1323年)頃、奥州行方郡(現在の南相馬市)に移り住んでからも、代々の相馬領主が明治維新までこの行事を連綿と続け、現在でも総大将は相馬氏の子孫が受け継いでいます。
昭和53年 5月22日 【国の重要無形民俗文化財】として指定されました。
開催日:令和6年度より毎年 5 月の最終土・日・月の開催となります。
令和6年 小高区野馬追行事日程
5月24日(金)
■歴代相馬藩候墓前祭(16:00~16:45)
開催場所:小高山同慶寺
住所:福島県 南相馬市小高区小高字広畑246
5月25日(土)
■御発輦式(9:30~)
開催場所:相馬小高神社
住所:福島県南相馬市小高区小高字古城 13
■宵乗り行列(お繰り出し)(10:30~12:00)
場所:小高区駅通り他
5月26日(日)
■帰り馬行列(お上がり)(16:00~17:30)
場所:小高区駅前通り他
■火の祭(19:00~20:00)
観覧場所:小谷橋周辺
住所:福島県南相馬市小高区小高字堀内地内
5月27日(月)
■野馬懸(9:00~12:00 頃)
開催場所:相馬小高神社
住所:福島県南相馬市小高区小高字古城 13
令和6年度相馬野馬追全体行事概要につきましては、下記リンクをご参照ください。
相馬野馬追スケジュール
https://soma-nomaoi.jp/schedule/
お問合せ:小高区野馬追執行委員会事務局(0244-44-6014)
令和6年 小高区野馬追チラシ
小高区で行われる野馬追行事や火の祭りの情報をまとめたチラシとなっております。
「令和6年度小高区野馬追チラシ」記載内容の訂正について
日頃より、本委員会の事業運営に関しまして、ご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
5月1日号の広報配布時に併せ、全戸に配布しました「令和6年度小高区野馬追チラシ」の記載内容に誤りがございました。
つきましては、下記のとおり訂正させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
1.チラシ表面 火の祭 荒天の場合の延期日の曜日
【誤】6月2日(土)
【正】6月2日(日)
2.チラシ裏面 5月25日(土)宵乗り行列
【誤】交通規制宵乗り行列 11:30~12:30
【正】小高区内全域が 10 時 30 分~12 時 30 分の交通規制 となるため削除。
3.チラシ表面 協賛者御芳名
【誤】鈴木商店
【正】鈴木屋商店
歴代相馬藩侯墓前祭
相馬家菩提寺である同慶寺において、相馬野馬追に出陣する騎馬武者が、武運長久と武勲を祈願します。
火の祭
昔、お神輿や騎馬行列が雲雀ヶ原祭場地より帰るころ、住民が沿道に提灯や松明をかざして慰労の意を表したのが始まりです。
このことをヒントに1892年(明治25年)、祭りの気分を一層もり上げるために、「火の祭」が考案されました。
当時は小高神社から見渡せる丘陵や田のあぜ道に、灯油を入れたホッキ貝を棒にぶら下げて並べ、さらに行列が小高神社に到着するのを合図に、数百発の爆竹や花火を打ち上げました。
火の祭は、このとき以来100年余り続き、花火打上場所周辺の田んぼのあぜ道や前川の土手に、点々と並べられたかがり火(火の玉)を灯すと、幻想的な風景が浮かび上がり、この後、一面に灯ったかがり火の中から、花火を打ち上げています 。
野馬懸
相馬小高神社境内で行われる野馬懸は、多くの馬の中から神の思召しにかなう馬を捕らえて神に献ずる神事であり、他はまるで変わってしまった中で、この野馬懸だけが野馬追本来の祭の本質を残しています。
昔、野馬追当日、原町区萱浜の巣掛場木戸から追い出された野馬の群れを追い、小沢の野馬道を通り、旧小高城跡に設けられた竹矢来に追い込んだ、という故事に基づき、現代の行事は野馬の追込みから始まっています。
午前9時過ぎに祝詞奉上があり、今日の祭りに仕える御小人達十数人が御祓を受けます。白鉢巻、白装束の服装の御小人が、竹矢来に入ってきた数頭の馬の中から屈強な馬を見定め、竹竿に藁束をつけた「駒とり竿」を御神水に浸し、それを馬の背に打ちかけ、御小人総がかりで素手で捕えます。荒れ狂う捍馬を捕えることは危険を伴うものですが、瀕死の怪我を負った御小人がでた時には、すかさず御神水をかけると、たちどころに蘇生するといわれています。
第一番に捕えた馬は、地域の平安の祈りを込めて神馬として神前に捧げ、他の馬は「駒ぜり」によってせり落とされ、観衆からの拍手喝采を浴びます。
この野馬懸をもって、『野馬追』のすべての行事が終わります。